子供の行動でチェック!アスペルガー症、PDDのポイント

子供の行動でチェック!アスペルガー症、PDDのポイント


「社会性の障害」や「強いこだわり」といった特徴を持つアスペルガー症候群。自覚のないまま障害を抱えている人も多いといわれており、近年関心が高まっている障害です。
しかしコミュニケーション障害のある「広汎性発達障害(PDD)」との違いがわかりにくく、混同している人も少なくありません。今回は両者の違いとチェックポイントをまとめました。

アスペルガー症候群とPDDの違い

PDDはコミュニケーションと社会性に障害があり、限定的・反復的および常同的な行動があることを特徴として分類される発達障害のグループです。5つの障害の総称であり、その内容は自閉症、アスペルガー症候群、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害となっています。

つまり、世間一般に広く知られるようになったアスペルガー症候群は一つの独立した障害ではなく、PDDに含まれているものなのです。ちなみに、家庭環境が原因と考えられていたアスペルガー症候群の発症は、近年では先天性の理由によるものだということがわかっています。

アスペルガー症候群の特徴とチェック項目

アスペルガー症候群の主な特徴は、以下のようなものが挙げられます。

  • 一人遊びが多い
  • 思ったことを正直に言ってしまう(空気が読めない)
  • 他の子供に比べると不器用
  • 朝寝坊や夜更かしが多い

アスペルガー症候群の人は、コミュニケーション能力が低く、他人の気持ちを推察することが苦手な傾向にあります。小さいうちは「変わった子」「マイペースな子」と扱われる程度で済むことが多いのですが、大人になると集団生活の場になじめなかったりビジネスシーンで失敗することが増えてきます。結果社会から孤立しやすく、生きにくさを感じながら生活していくケースが珍しくありません。

アスペルガー症候群では、早いうちに障害を自覚し適切なケアを始めることが重要です。「うちの子、アスペルガー症候群かも?」と思ったら以下のポイントをチェックしてみましょう。もし当てはまる項目が多いようでしたら、早めに精神科を受診することをおすすめします。

<アスペルガー症候群チェックリスト>(4才~学童期)

  • マイペースで、集団の中で孤立しやすい
  • 不器用さや姿勢の悪さが目立つ
  • まわりの空気が読めない(失礼な発言や場違いな発言が多い)
  • 多動・集中力がない

もちろん以上のチェック項目が全てではありません。しかし上記のような特徴が目立つ場合には、アスペルガー症候群の可能性を考えてみる必要があります。

PDDの特徴とチェック項目

PDDには大きな3つの症状があります。「社会性・対人関係の障害」「コミュニケーションや言葉の発達の遅れ」「行動と興味の偏り」です。これらの主症状に加えて、「感覚過敏」が見られる人も多いといわれています。

PDDでは成長過程や環境の変化によって症状が変化していきます。ここでは幼児期の症状をもとに、チェック項目をまとめてみました。

<PDDチェックリスト>(0才~学童期)

  • 話し相手と視線を合わせない
  • 言葉の遅れや、相手の言葉をオウム返しにすることが見られる
  • こだわりが強く、興味を持ったら周囲が見えなくなるほど熱中する
  • 学校などの集団になじめない
  • ルールを守ることが得意で、臨機応変な対応は苦手

いかがでしょう?アスペルガー症候群とPDDは、似ているようでさまざまな違いがあることをお分かり頂けたかと思います。両者はそれぞれ独立した障害ではなく、複雑に絡み合った障害です。とはいえ、日常生活を送るにあたってはそれほど支障をきたさないため、気がつかないまま障害を抱えて大人になるケースが大変多くなっています。まずは早めに障害に着いて正しい知識を実につけ、適切なケアを始めることが重要となります。