チック症に対する対処法と子どもとの接し方

チック症に対する対処法と子どもとの接し方


特徴的な症状の出るチック症。外見に表れやすいため、周囲から誤解されたり子ども自身が嫌な気持ちになったりする場合があるので注意が必要です。
正しい対処法と子どもへの接し方を知っておきましょう。

チック症の対処法

幼児期の子どもの5~10人に1人が経験するといわれているチック症は、神経症の一種です。一見するとただのクセのようにも見えますが、場合によっては日常生活に支障をきたしたり、対人関係に影響してしまうこともあります。原因については正式にわかっておらず、症状も多くの場合自分でコントロールできるため、まずは正しい基本知識を備えておくことが大切です。

特に周囲の大人は症状に対して理解を深め、子どもが不安を感じないようケアしてあげることが大切です。チック症の治療は生活指導と薬物療法を中心として行われるため、周囲の理解と協力が欠かせないのです。

大人の心構え

チック症では、首振りやまばたき、肩をすくめる、顔をしかめるといった独特の症状(運動チック)が多く現れます。また、咳払いや短い言葉を繰り返し発するなどの、「発声チック」もしばしば見られます。子どもが不安やイライラを感じたときに症状が出やすいので、チック症上が見られても怒ったり注意したりしないようにしましょう。精神的に追い詰めてしまい、症状を悪化させる恐れがあるからです。

薬物療法

チック症の治療では、向精神薬を使用することが多くなっています。眠気やふらつきなどの副作用が出ることもあるため、薬の使用時には周囲がしっかり見守ることが大切です。学校や幼稚園・保育園などにも事前に説明し、協力を得るようにしましょう。

あまり神経質にならないことが大切

チック症の多くは、10歳頃を境に徐々に改善していきます。一部には成人になっても症状が残るケースもありますが、多くの場合は自然と症状が少なくなっていきます。「いずれ治る」と考えるようにして、周囲や本人があまり神経質にならず、大らかな気持ちで症状と向き合うようにしましょう。

ストレスや不安は、症状を悪化させ出現回数を増やすことにつながるので、できるだけストレスの少ない環境づくりをしてあげることも有効です。何かに集中しているときや運動中は症状が少なくなるので、夢中になれることやスポーツなどの習い事を見つけてあげるのも良いでしょう。

チック症の子どもへの接し方

チック症の子どもに接するときは、症状を否定しないことが大切です。「そのまばたきをやめなさい」と叱ったり、「恥ずかしいからやめて」などと注意したりすることは避けましょう。

子どもの年齢が上がってくるとお友達から心無い発言を受けたりするケースもあります。子ども自身がコンプレックスや不安を感じないよう、周囲との相互理解を深めるよう働きかけましょう。「チック症は恥ずかしいことではない」「チック症はいずれ治る」と正しく説明してあげることで、子どもの不安を取り除くことができます。